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10、新天地

10、新天地

転職を決めるまでには、半年、悩んだ。 その小さな会社では、それなりのポジションであった私、育てた人材も、慕ってくれるStaffも、少なからず居た。 後ろ髪を引かれる思い、私が抜けて大丈夫だろうかという心配、非常に悩んだ。 毎晩、悩んだ。 しかし、夢には勝てなかった。 会社を去る当日、Staffから花束が贈られた。 「私たちを、忘れないで下さいね!」 身勝手な振る舞いと思っていた私に、仲間達は、後日、送別会まで開いて、私を激励してくれた。 「新天地でも、頑張って下さい!」 こうして、私の再スタートが始まった。 新しい会社では、主にブラジル案件、中国案件の、2つを任された。 この転職先で、顧客の窓口であった商社から派遣されていた、英語のベテランで海外滞在の豊富なSさん、そして、アメリカの顧客から、技術交換要員として派遣され、日本に滞在していた、ボールドウィン夫妻に出逢う事となる。

当時は、まだ、E-Mailの無い時代、メイン担当のブラジル案件に関して、
海外との顧客との連絡は、時差の関係から、FAXとなる。

日本側からの質問を英語に訳し、また、顧客からの回答を日本語にする、
その業務に、毎日毎日、忙殺された。

それまで、単なるアシスタントで海外案件をサポートした経験はあるが、
これからは、この自分がマネージする。
私が、主人公であり、責任者である。

翻訳、通訳デビュー日記

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