Top >  本日のおすすめ教材 >  翻訳入門―翻訳家になるための考え方と実践 (Nova books)

翻訳入門―翻訳家になるための考え方と実践 (Nova books)

翻訳入門―翻訳家になるための考え方と実践 (Nova books)
辻谷 真一郎
翻訳入門―翻訳家になるための考え方と実践 (Nova books)
定価: ¥ 1,890
販売価格:

人気ランキング: 41820位
おすすめ度:
発売日: 2003-08
発売元: ノヴァ
発送可能時期:

基本の基本
翻訳家、という仕事に興味があり手にとってみました。

「翻訳入門」の名の通り、翻訳の基本の基本がダイレクトに分かりやすく書かれた本だと思います。

前半の「基本編」は、考え方の基本「日本人ならどう言うか、どう書くか」ということをしつこいほどに述べ、たいていの人が考えている(学校で学ぶような)和訳の考え方を転換させます。

後半の「実践編」では、クイズ形式の英文翻訳で、いかに翻訳の発想をしていくかを実際に考えることができます。なるほど、と思ったりそんな言い方するかな?と疑問を感じたりもしますが、そのぶん翻訳の奥深さを感じられました。

とてもまっとうで現実的な翻訳入門本
一言で言えば、「とてもまっとうで現実的な翻訳入門本」という感じです。あまり褒め言葉になっていないかもしれませんが、翻訳入門本といえば「頑張れば、あなたも絶対に翻訳者になれます!」という励ましタイプのものか、「翻訳なんてそう甘いもんじゃないんだっ!安易に考えるな!」というお叱りタイプのものが多いような気がしていますが、これはどちらでもなく、素直に翻訳の基本的な考え方を伝えている本のように感じました。

最初の導入部は若干くどくて読むスピードもなかなか乗りませんが、「翻訳の基本は「日本人ならどう言うか、どう書くか」」という辺りから、一気に面白味が増してきます。

直訳でもなく、意訳でもない、翻訳の性質を日本語の視点からきっちり説明してくれています。「翻訳をやるには日本語の力も大切だ」というある意味聞き飽きた助言ではなく、翻訳をするにあたって、どのように日本語を考えていくのかをとても具体的に示しています。特に、辞書に載っているのは意味ではなく訳語だという話や、訳語から訳語を導くなという話は、頷けるところです。

後半は実践編になっていて、単語1語から15語の文章までを取り上げ翻訳練習を体験します。「単語1語で翻訳練習なんてできるの?」と思ってしまうかもしれませんが、open, close, discussion, Englishなど、著者の言う日本語の選び方を思い出しながら取り組むと面白い練習になります。

先ほども書いたように前半と、あとは最後の部分も若干冗長な感じがありますが、中身はしっかりしています。翻訳に興味がない人も、外国語と母語をつなぐ考え方として一読してみると面白いかもしれません。

内容的には「入門」以前では?
自分には翻訳でお金を頂戴するだけの実力がどの程度備わっているのかをチェックするのにはよい本でしょう。もっともここに書いている内容に「目から鱗」なんて言っているようなレベルでは、まだまだプロには程遠いという意味でですが。

本日のおすすめ教材

おすすめ翻訳教材を紹介します