通訳の英語 日本語
小松 達也

定価: ¥ 714
販売価格: ¥ 714
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発売日: 2003-05
発売元: 文藝春秋
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通訳こぼれ話
書名からすると、英語と日本語の比較論のようなものも想像できますが、違います。人生論みたいな内容でした。期待はずれです。
通訳について、小ぶりながら実に網羅的な好著
縁の下の力持ち的な通訳者という職業に、遠い歴史にまでさかのぼって日の光をあてています。バベルの塔神話やローマ時代に始まり、第一次世界大戦終結時のベルサイユ講和条約での「逐次通訳」、そして第二次世界大戦後のニュールンベルクでのナチ戦犯裁判での「同時通訳」などの発展を追いつつ、だが太平洋戦争後の日本での連合国による戦犯裁判は逐次通訳だった、など興味深い書き出しです。
日本の通訳事情についても、オランダ通詞やジョン万次郎はじめ、英国人の三浦按針、攘夷派の凶刃に倒れたヒュースケンなど、実によく解説してくれています。
世界的に見た各言語の重要性、国際会議での「リレー同時通訳」の仕組みや優秀な通訳者に女性が多い理由、会議通訳や放送通訳から手話通訳までの多岐にわたる通訳の種類や料金体系、「業界」の概要まで、あます所なく解説されています。
臭い文脈で、ズバリと直言しあうという風に捉えていた人もありました。
うまく通じると名通訳と褒められることもあり、それが名言として知られるようにもなり、かと思うと都合が悪くなると「あれは誤訳だ」などと泥をかぶるはめになるのも、通訳者の宿命でしょう。しかし、通訳がいかにやり甲斐のある仕事か、そのための具体的な勉強法など、よく整理して纏めてあります。
英語に関心のある人、通訳者になりたい人、通訳者を使う人など、あらゆる分野・目的の方々にとって前例のない好著です。筆者はもっと沢山の語られざる秘話を持っている人、更に書いてくださることを期待します。(MM)